事務指定講習(eラーニング講習)の進め方②
前項の講義内容に関連してもう一つ意外であったのは、各科目の講義終了後には確認テストを受ける必要があり、このテストに合格しなければ本講習を修了することはできないという仕組みである。具体的には、各科目について10問が4択形式で出題され、9問以上正答する必要がある。この正答率90%はかなり高いボーダーラインであり、恥ずかしながら私は合格のために2回以上チャレンジした科目が複数あった。当初は講義だけをしっかり聴いていれば修了だろうと安易に考えていたので、一般的な講義時間に加えてこの確認テストにも予想以上に時間を費やすこととなった。
なお、この確認テストは何回もチャレンジすることができ、合計して何回不合格であると修了証が発行されないといったルールはない。だが、科目によっては手ごわい問題もあり、かつ問題はあらかじめコンピューターに登録されている問題(数十問?)の中からアトランダムに出題されるので、前回不合格時に出題された問題と解答だけを記憶すれば再チャレンジで合格できるほど簡単なわけではない。さらに余談であるが、eラーニングの受講の進め方として、①全科目の講義を聴いた後、全科目の確認テストを受ける、②各科目の講義を聴いた後、その科目の確認テストを受ける、の2通りが考えられるが、これは個人の好み次第であろう。ちなみに私は後者であった。
そして全ての講義を聴き、確認テストに合格すると修了証をダウンロードできるようになるので、それをプリントアウト又はダウンロードすることで晴れて事務指定講習修了となる。なお、この修了証は社労士登録・入会申請時の必要書類となるので、申請希望者は大切に保存しておく必要がある。
以上、2回に亘って事務指定講習(eラーニング講習)の進め方について紹介してきた。ちなみに私自身は、開業社労士として実務に従事する予定はない。だが一方で、縁あって多大な時間と労力を費やして取得した資格でもあるので、これまで学んできた知識を何らかの形で現在の業務に生かすことができればとも考えている。