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事務指定講習(通信講座)の進め方②

 前項において、短期集中でレポート作成に取り組むことが好ましい旨を強調したが、その主な理由としては、レポートは別冊の記載例を正しく転記するタイプ(以下「転記系」と呼ぶ)が多数を占めているため、短時間でまとめて処理した方が反復効果によりスピーディーに対応できるためである。特に、事業所の所在地や名称、事業所番号欄はほぼ全てのレポートに記載欄があり(おそらく合計で数十箇所)、これらは毎回記載例を見ながら転記するよりも、反復作業を通じて記憶した上で記載した方が遥かに効率的である。逆に今日はレポート1~5、明日は同6~10と刻むことは、上記の反復効果が生かせないため、少なくともレポート提出を最優先課題としている場合には好ましい方法とは言えないかもしれない。

 一方、平均賃金額の算定や労働保険料の計算など単純転記系ではない箇所は比較的少ないので、まずは転記系のレポート作成を行い、一通り終了した後に計算系のレポートに着手するという対応も考えられる。この転記系のレポートを慎重に仕上げておけば、少なくとも再提出のリスクは回避できるだろう。実際、私が提出したレポートが返却された際にも、計算部分にはそれなりに赤ペンによる指導が入っていたが、転記系部分はほぼパーフェクトであり、講師所見欄にも(計算部分の答案は残念であったが)全体的には優れている旨のコメントが付されていた。実務においては決してあってはならないことだが、前述の通り課題レポートを仕上げることに限って言えば効果的であるし、計算部分の不出来に関しては入念な復習という形で実務に従事する時までに完璧に理解しておけば良いだろう。

 さらにもう一点付け加えるならば、転記する際のお手本となる各レポートに対応する記載例を早く見つけ出すことが時間短縮のキーとなる。別冊には使用しない記載例や、ほぼ同じような記載例が用途別に何通りか綴じ込まれているケースもあるので、課題レポートに対応した正しい記載例を早く見つけ出せるよう強く意識したいところである。

 最後に、提出したレポートは添削の上で返却されるが、赤ペンで指摘された箇所を再確認してくことは不可欠である。無論講習の修了とは無関係であるが、今後実務に従事する上で自身の誤りやすい箇所や誤解している点をしっかり確認・復習することは、社労士に限らずどの職業についても言えることである。余談であるが、講習受講料は77,000円という結構な金額であり、是非その対価に見合った知識を習得したいところである。

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