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社会保険労務士試験の足切り対策②

 社会保険科目(健康保険法、国民年金法、厚生年金法)については、選択式各5点、択一式各10点が配点されており、この3科目合計で全体の約4割の配点があるので、社会保険科目は是非得点源にしたいところである。3科目の学習内容はかなりボリーミーに思えるが、健康保険と厚生年金法、国民年金と厚生年金法は内容がかなり重複しているため、横断的な学習を意識することで相当の省力化が可能である。また、これら3科目の選択式の出題は比較的易問が多いので、基本的な知識をしっかり身に付けていれば足切りは避けられる。一方、択一式では大量に得点しておくことで他科目の不出来をカバーできるメリットがある。ちなみに私が合格した年は、この3科目合計で25点取っており、他科目の不出来をカバーすることができた。完全な私見であるが、社会保険科目を得意科目にしていくことが、合格への早道であるかもしれない。

 最後は、私が最も対策に苦心した「労働に関する一般常識」(以下「労一」と呼ぶ)、及び「社会保険に関する一般常識」(以下「社一」と呼ぶ)である。前項以前でも述べたとおり、この2科目は対策が立てづらいという点で私にとっては苦手科目であり、不合格であった年は社一の足切りに遭ったという苦い思い出もある。おそらく労一・社一を苦手とする受験者は多く、特に学習が進んでいる成績上位者ほどその傾向が強いと考えられる。これらの対策としては、以前も触れたとおり予備校のテキストではカバーしていない統計・調査についても概要程度は目を通しておくことを意識した。具体的には、厚生労働省の報道発表資料のプレスリリース、できれば統計・白書の概要部分を確認しておくことが好ましい。前項のマイナー論点に対する深入り禁物の話とは明らかに矛盾するのだが、この2科目だけは例外であり、私にとってはそれだけ脅威であった。

 だが、労一・社一の出題範囲は無限と言っても過言ではなく、この程度の対策では到底不十分である。よって、後は解法テクニックに頼ることになり、選択式に関しては①明らかに誤りと思われる肢を見つけ出す、②文章を丁寧に読み、文脈から最適な肢を選ぶ、の2点を意識した。①は直感で「これは流石に違うだろう」というものを1~2肢ピックアップするだけで正解率を上げられる。②は文章の中にヒントが隠れているケースもあるので、何度も文章を読み直すことで正解を導き出せるケースがある。いずれも気休め程度にしかならないかもしれないが、知らないよりは遥かにマシである。なお個人的には、(何の根拠もないが)これまで見たことがない又は聞いたことがない肢は選ばないことを意識していた。

 以上が、あくまで主観に基づき、主に足切り対策をメインとした学習方法について説明してきた。本内容が、若干なりとも受験生の皆様のお役に立てば幸いである。

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