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社会保険労務士試験の学習方法(令和4年)

 私が令和4年の本試験に向けて学習を開始したのは、所得税等の確定申告明けの令和4年3月下旬。残り5か月という短期決戦であったので、資格予備校が販売しているテキストと過去問のみを使用して独学で学習を進めた一方、資格予備校の講座や模試は一切受講・受験しなかった。

 具体的には、休日・夜間や外出中の隙間時間を利用してテキストを熟読し、特に数字部分は意識を強く持って暗記に努めた。語句や数字の暗記については、暗記⇔忘却をひたすら繰り返すことで対応したが、同じ論点であっても科目毎に微妙に異なるケースを横断的に整理することには難儀し、本試験直前まで非常に苦労した。今思えば、横断論点はノートにまとめておくなど、見やすい形で整理しておけば良かったと考えている。

 過去問については、直近10年分の過去問を一定の期間を空けて最低5回は解いた。ここで特に意識したのは問題の読み間違いであり、これは社労士試験だけではなく全ての試験に当てはまる。特に疲れが溜まってくるとこの手のミスが多くなり、私の場合には約1割の確率で発生していたので、問題(特に文末)をしっかり読むという当たり前のことに神経を集中させた。だが、この当たり前のトレーニングは、強い不安と緊張に包まれる本試験会場では間違いなく効果を発揮するものと考えている。

 次に、初受験かつ模試未経験であったことによる本試験への影響であるが、結論から言えば皆無であった。まず、税理士試験の時とは異なり試験中に過度に緊張したり、前夜に眠れないということはなかった。その理由は、合否が人生に大きく影響することがないという安心感たるが故であろう。次に試験中の時間配分については、選択式・択一式ともに余ったので、こちらも何ら問題はなかった。税理士試験ではどの科目も時間との戦いになったが、この試験に関しては解答方法がマークシートということもあり、仮に今後受験を続ける場合であってもその心配はないと確信した。

 逆にこれを知っておけば良かったと思ったのは、選択式の選択肢のグルーピングである。前述の通り、択一式は過去問を繰り返し解き続けていた一方、選択式の方は同じ問題が2度出題されることはないと考えてスルーしたため全くの初経験であったので、選択肢をグルーピング(これに関する説明は難しいが、各問について正解候補となる肢を4つ毎に区分する)する作業が出来ていればスムーズかつ正確に解答できたのではないかと感じた。また些細な話ではあるが、隣の受験生が消しゴムを使用する際に起こる机の揺れや、前後左右の受験生の咳払いはやや気になったが、これこそまさに運の要素であり、多少のことで集中力を欠くことのないよう日頃から確固たる知識を身に付けておくことに尽きるだろう。

 こうして諸々考えながら初受験に臨んだものの、結果は残念ながら不合格。全体的な出来は決して悪くなかったが、前項で挙げた選択式の足切りに遭ってしまったことが原因である。足切りは本試験前から十分意識していたつもりであったが、やはり意識の持ち方が足りなかったのだろう。改めてこの試験の難しさと特異さを実感した。但し、(この時不合格であった私が言っても説得力はないだろうが)この時の私の学習方法でも合格レベルに達することは可能であり、仮に運が味方すれば合格できた、つまり独学でも十分合格可能な試験であると考えている。

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