東京都北区では現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、店舗や事務所の改装や設備購入を行った経費の一部と新たなサービスを行うなどの業態転換や販路開拓に係る広告宣伝費の一部を補助する「新型コロナウィルス対策設備投資等支援事業」を実施している。

　申請要件は、同区内に事業所があることや、直近の法人都民税等を滞納していないことなど一定の要件を満たす中小企業者であり、補助対象経費は店舗・事務所改装費やテレワーク環境整備費、業態転換・販路拡大のための広告宣伝費などである。具体的には、①飛沫防止設備や換気設備設置工事費、②テレワーク実施のためのパソコン、タブレット、スマートフォンの購入費、③加湿器、空気清浄機などの購入費、④一定のＷＥＢサイト作成や広告掲載料など様々な取り組みが補助対象に含まれており。補助率は対象経費の２分の１（千円未満は切捨て。上限５０万円）となっている。

　申請の流れは、まず申請に先立ってＷＥＢ予約申込みを行う必要があり、申込み後北区から受付完了通知メールを受信した後、事業を実施していくことになる。なお、本申込みはあくまで予算枠の確保を目的とするものであり、予約が取れたことをもって必ず補助金が交付されるわけではない点は注意が必要である。

　申請者による事業実施後は、所定の補助金交付申請書一式を提出し、同区による書類審査・交付決定通知書の交付を経て補助金が振り込まれるという事後書類審査方式を採っており、中小企業庁が実施する「小規模事業者持続化補助金」や先日紹介した東京都中小企業振興公社が行う「感染症対策サポート助成事業」とはスキームが異なる。申請書の提出期限は２月２８日迄であり、申請方法は郵送のみ。令和４年３月１日～令和５年２月２８日までに取り組みの実施と支出、領収書の取得を完了した経費が補助対象となる。

　なお、詳細は北区のホームページ参照。