足立区では現在、小規模事業者経営改善補助金（通常枠）の申請、並びにその申請に当たって必須となる中小企業相談員による事前相談予約の受付をそれぞれ行っている。

　本補助金は、常時使用する従業員の数が２０人（商業又はサービス業に属する事業を主たる事業として営む者については５人）以下の事業者を対象として、足立区内において継続して事業を実施し、経営改善の取り組みを行うチャレンジ意欲のある一定の小規模企業者を支援することを目的としている。具体的には、①生産力・販売力向上を目的とした設備・備品等の購入・設置工事・修理又は改造を行う事業に対する「機械設備等購入費補助」、②集客力向上を目的とした設備・備品等の購入又は店舗改修を行う事業に対する「店舗改修費補助」、③操業環境の改善・生産力向上を目的とした近隣住民への配慮のための防音・防臭・防振等の工場改修並びに工場改修に伴う設備等の更新及び導入を行う事業に対する「事業操業環境改善費補助」が補助対象となっている。

　補助金交付額は、上記の①②については１０万円から上限６０万円、③については４０万円から上限２５０万円であり、補助割合はいずれも経営改善計画の実行に要した経費の2分の1。申請書（経営改善計画）の作成・提出に当たっては、前述の相談員による事前相談（無料）が必須であり、その予約受付期間は令和４年６月１日～１１月３０日まで。一方、申請書の提出期間（要事前連絡・予約）については、令和４年７月１日から令和５年１月１３日と定められているが、予算額に達し次第受付は終了となる。

　事前相談が不要である他の自治体の類似制度と比べると、事務手続きがやや煩瑣に感じるかもしれないが、申請に至るまでのハードルはそれほど高くないと考えるので、上記の申請要件に合致した事業計画を検討中である場合には、思い切ってチャンレジしてみても良いかもしれない。

　なお、詳細は足立区のホームページ参照。