令和2年度税理士試験を実施
国税庁は、去る8月18日(火)から20日(木)の3日間に亘り第70回税理士試験を実施した。国税庁のホームページを見ると、今年はコロナ感染症の影響により試験実施方針や会場選定など様々な部分について例年とは異なる取扱いが行われており、受験生は相当困惑したことだろう。
例えば感染予防並びに健康管理の観点から、試験当日におけるマスク着用、アルコール消毒、手洗いの実施などを求めるとともに、試験当日の朝における検温の実施や体調不良の場合においては受験ができないことなどを注意事項として定めている。昨今の状況を考えれば至って順当な内容であるとは思うが、日常生活の中ですら猛暑の中でマスクを着用することはなかなか大変である。また個人的には、受験できないと定められている項目の中の「37.5度以上の発熱がある場合」は、仮に私が受験生であったならば相当なプレッシャーになったと考えている。当日の思わぬ発熱により、勉学に費やした1年間を棒に振ってしまうことがあったならば、それは悔やんでも悔やみきれないだろう。
また、受験直前期において急遽試験場が変更になったケースもあったようである。3密を回避するための対応としては当然であろうが、仮にこの変更により試験場までの移動時間が大幅に長くなったとすれば、受験生にとってはマイナス要因である。ちなみに私は、 試験場が自宅から30分以内の場所であり、かつ試験場までの交通機関も空いていたため、特に午前中の試験科目を受験する上ではプラスに作用した。非常に些細な問題であるが、試験の緊張以外の疲労要因はできる限り避けたいと考えるのは皆同じであろう。
いずれにしても試験・コロナ・猛暑という三重苦の中にあって、1人でも多くの受験生が合格の栄冠を勝ち取ることを強く願いたい。