東京都が「働きやすい職場環境づくり推進奨励金」の事前エントリーを募集
東京都では、従業員が育児・介護や病気治療と仕事を両立することができるように、雇用環境整備に取り組む中小企業等を対象として「東京都働きやすい職場環境づくり推進奨励金」の事前エントリーの募集を行っている。
対象は、都内で事業を営んでいる中小企業等であり、(1)育児と仕事の両立推進コース、(2)介護と仕事の両立推進コース、(3)病気治療と仕事の両立推進コース、の中から実施するコース・事業を選択し(複数選択可)、都が定める取組事項の実施が確認できた場合に、各奨励金額の合計額が支給される。
取組事項の内容について、(1)では①法定を上回る育児と仕事の両立のための休暇制度や子連れ出勤などの子育て支援制度等を新たに整備、②男性の育児参加を推進するための目標や取組内容を設定、(2)では①介護と仕事の両立に関する取組計画を策定し、社内外に発信、②介護中の従業員が各自の状況に応じて柔軟な働き方ができるよう、法を上回る介護休業制度や介護サービス利用支援制度等を新たに整備((2)①を実施している必要あり)、(3)では相談窓口を社内に設置し、両立に係る基本方針・社内ルールを策定するとともに、病気治療のための休暇制度や多様な勤務形態制度等を新たに整備すること、が定められている。また。一部の事業については、ジョブリターン制度(結婚、配偶者の転勤、妊娠、出産、育児、介護および病気治療等を理由に退職した方が、退職前の会社に復帰できる制度)を整備することで奨励金額が加算される。
申請希望企業は、まず所定の受付日に事前エントリーを行う必要があり、都から申請可能の連絡を受けてから交付申請書類を提出し、交付決定後に奨励事業を実施する。事業終了後は実績報告書類を提出し、都による実績の確認後に奨励金交付額が確定・支給される。次回(第2回)の事前エントリー受付日は6月25日(木)~26日(金)であり、既に第3~5回の事前エントリー受付日等も公表されている。
最後に、上記の中で個人的に注目している事業は、「病気治療と仕事の両立推進」である。令和4年に厚生労働省が実施した調査によると、何らかの疾患により通院しながら働く労働者の割合は4割以上に上っており、私が社会保険労務士試験の受験勉強時にこの割合を見た時には、予想より遥かに高い割合であると感じた。また、今年4月からは改正労働施策総合推進法により、職場における治療と就業の両立支援の取り組みが事業主の努力義務になっている。高齢者の就労の増加などを背景として、どの職場でも病気を治療しながら仕事をする労働者は増加しており、こうした事業の実施を通じて労働者の健康確保及び就業継続等を図ることは企業の成長・発展にとって非常に有益であると考えられる。
なお、詳細は東京都のホームページを参照。






