足立区は、５月１５日（土）から区内各所において高齢者向け新型コロナウィルスワクチン（以下「ワクチン」と呼ぶ）の集団接種を開始する。接種会場となるのは、足立区内の学校体育館や地域体育館などであり、接種対象は原則として６５歳以上（昭和３２年４月１日以前に生まれ）の高齢者。同区では、インターネット・電話での予約に加えて、５月１２日からは予約サポート窓口を開設するなどワクチン接種予約時の利便性向上を図っており、５月１４日の午前９時時点において既に１０万人が予約を済ませている。

　ちなみに、ワクチンの接種予約はゴールデンウィーク明けの５月６日の午前８時から開始され、当日は私も親族の接種予約のためにインターネットによる予約手続きに没頭していた。既に予約受付を開始した市町村において様々なトラブルが生じていることをメディアで知り、足立区でも同様のトラブルが発生するのではないかという不安は非常に強かったが、少なくとも私は知る限りでは、現在全国各地で発生しているような混乱は起こらなかったようである。無論予約開始日の午前中はネットが繋がらない状況が長時間続いていたが、私の場合にはパソコン・スマホの両面作戦で臨んだ結果、運良く１１時頃には繋がり、親族２名分の予約を無事確保することができた。また、区内の知人らも根気強くトライした結果、１３時頃までには予約を確保できたとのことであった。

　だが、電話予約の場合には更なる苦戦を強いられていたと推測され、また自治体によってはシステムがダウンしたり、或いはオペレーション面の不手際により十分な対応が行えないといったケースが散見されている。重症化リスクの高い高齢者にとって、ワクチンは命綱といっても決して過言ではない。従って、例えばインターネットに不慣れな住民に対する全面的な予約サポートサービスを全国的に普及させることや、システム障害による影響を最小限にとどめるための万全の方策を講ずることなど、住民の利便性を損なうことのないよう今後の運用改善を図り、もって一人でも多くの方が早期に接種できることを強く期待したい。

　なお、詳細は足立区のホームページ参照。