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天災が発生した場合の国家試験等の再試験

 近年は、記録的豪雨や史上最強クラスの台風といった異常気象が毎年のように発生し、全国各地に様々な被害をもたらしている。今年7月には東北や九州地方で大雨に見舞われて多くの方が被災し、今週も明日(8月15日)から台風7号が近畿地方を直撃するとの予報であり、更なる被害発生が大いに懸念される状況である。

 そして天災は、これまで国家試験合格などに向けて必死に勉強に励んできた受験生にとっても大きな影響を与える。ごく最近では、台風6号のために那覇地区で8月5日~6日に予定されていた中小企業診断士1次試験が実施できなかったとのニュースがあった。しかも当初は、再試験などの救済措置は行われないとの案内があったようであり、受験予定者からは大きな不満や悲しみの声が挙がったとのこと。ちなみに中小企業診断士を一言で紹介すると、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家であり、その試験合格にはかなりの勉強量が必要とされ、文系資格の中では難関資格の一つとも言われている。20年以上前に本試験を受験した私の立場から見ても、受験者自身に何ら落ち度のない不可抗力によりチャンスを潰されることを思えば、その怒りや不満は当然と言える。

 幸いにもその後、所管大臣が再試験の実施に向けた検討を指示し、現在は試験実施機関である中小企業診断協会側で再試験が実施できるよう検討が行われているようであるため、できる限り早期に再試験ができるよう迅速な対応を期待したいところである。と同時に、8月は税理士(今年は8月8日~10日に実施)や社会保険労務士(今年は8月27日に実施予定)といった様々な国家試験も実施されるため、今後は天災の発生も十分考慮に入れた上で、各所管官庁や試験実施機関による試験実施方法についての柔軟な取扱いに関する検討が求められよう。

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