あだち食料品等物価高支援給付金の申請時における注意点
去る3月6日に足立区から「あだち食料品等物価高支援給付金」(詳細は令和8年1月24日付け「足立区が全区民を対象として1人当たり1万円の現金を給付」を参照)の申請案内が送付された。私も一通り内容を確認したが、端的に言えばこれまで送付されたこの類の案内にしては少しわかりづらいという印象であり、案の定その翌日(3月7日)には親族及び関与先事業所の代表者から「案内を見たところ色々と記載されているが、その内容がよくわからないので教えて欲しい」との問合せがあった。
まず今回重要な点としては、案内にも記載されている通り、所定のATMでの受取(以下「ATM方式」と呼ぶ)又は口座への振込み(以下「口座振込方式」と呼ぶ)のどちらを選択するかによって申請手順が異なるという点である。ATM方式の場合には、電子申請サイトで申請又は今回送付された申請書を郵送し、足立区からメール又は郵送で受取番号が通知された後、ATMを操作して受け取る方式である。一方口座振込方式は、まず給付金ダイヤル又は申請相談支援窓口に申し出る必要があり、その後同区から発送される口座振込申請書を返送することで指定口座に振り込まれる。
一見すると、ATMに行く手間が省ける口座振込方式が便利なように思えるが、まず足立区ではATM方式を推奨している。また、これ以降の記述は本記事を作成した3月8日時点における私の推測になってしまうが、当面の間は口座振込方式の給付金ダイヤルは繋がるのに相当の時間を要し、申請相談支援窓口は長蛇の列になる可能性が考えられる。それではATM方式を選択すればタイムロスを回避できるかと言うと、少なくとも3月中は一部のATMに行列が出来る事態も想定される。つまり、どちらを選択しても結構な待ち時間の発生は避けられないかもしれない。とは言ってもATMであれば、早朝や夜間など混雑しない時間帯に訪れることで比較的スムーズな受取りが可能になることだろう。
さらに、今回起こり得る誤りとしてまず思いつくのが、口座振込方式を希望しているにもかかわらず案内に同封されている申請書を返送してしまうケースである。この点については申請書の同意事項欄にも明記されているので、しっかり確認していれば起こり得ない事態ではあるが、個人的には少なからず発生するものと予想している。但し、この場合には前述の通り足立区から受取番号が通知されるので、この時に誤解に気付いてATM方式にトライすれば良いのだが、仮に見落としてしまうと例えば公金受取口座への入金が行われるものと思って待ち続け、最悪そのまま申請期限を経過してしまうという事態も起こりかねない。
次に、この申請書を持って直接ATMを訪れてしまうケースも考えられる。おそらくATMが設置されているコンビニの店員などが正しい対応方法を教えてくれるのだろうが、やや無用の時間と労力を割くことになってしまう。また誤りではないが、前述の通り口座振込方式を希望しているものの、何度電話を掛けても給付金ダイヤルに繋がらないという定番の事態も十分考えられ、この対策としては少し頑張っても繋がらなければ潔く諦めてATM方式に変更することかもしれない。
今回の同給付金について、ATMの利用や電子申請に不慣れな方に対する申請方法として口座振込方式を残した点は評価できる一方、今後も利用者にとって過度の負担とならないような一層シンプルかつ明瞭な手順や案内が求められる。






