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足立区が孤立ゼロプロジェクトを推進

 足立区では現在、地域における日常的な見守りや声かけ活動を通して、支援を必要とする方を早期に発見して必要なサービスにつなぎ、地域活動などへの社会参加を促す一連の活動である「孤立ゼロプロジェクト」を推進しており、少しでも多くの「孤立のサイン」を地域包括支援センター(足立区から委託を受け、65歳からの健康や介護に関する様々な相談を受け付ける公的な「高齢者のための相談窓口」であり、現在は同区内に25箇所設置)につなげられるようその普及啓発を強化していく。

 65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加しており、令和7年版高齢社会白書によると、昭和55年には65歳以上の男女それぞれの人口に占める一人暮らしの者の割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、令和2年には男性15.0%、女性22.1%となり、令和32年には男性26.1%、女性29.3%になると見込まれている。また、孤立のサインとは、地域の高齢者が孤立している可能性があることを示す兆候であり、例えば①郵便物があふれている、②何日も同じ洗濯物が出たままである、③集まりや行事にいつも参加していたのに来なくなった、などが挙げられ、最近では地域コミュニティの衰退に起因するその更なる加速化も懸念されている。実際私の自宅の近所においても、今年に入ってから高齢者の孤独死と思しき事案が発生したこともあり、本件は決して他人事ではないことを改めて実感したところである。

 こうした状況等を踏まえて同区では、地域の人との交流を通して、いくつになっても笑顔があふれる“お互いさまのまち”をみんなの力で築いていく活動である「孤立ゼロプロジェクト」を推進しており、これまでも①地域の高齢世帯に対する訪問調査の実施、②日頃からの挨拶や声掛けをすることによって、ひとり暮らしや日中独居等の高齢者の不安を軽減し孤立を防ぐ「わがまちの孤立プロジェクト」の実施、③地域における見守り活動を促進し、区民の社会的孤立防止を目的とする「足立区孤立ゼロプロジェクト推進に関する条例」の制定・施行などを行っている。

 さらに、特に寒さが深まるこれからの季節は、高齢者の孤立死が増える傾向にあることから、11月を孤立ゼロ強化月間と位置付けた上で、高齢者が孤立せずに安心して暮らせるまちを目指していく。具体的には、孤立のサインを見かけたら近くの地域包括支援センター(ホウカツ)まで連絡するよう呼び掛けている他、現在は同強化月間の実施に向けてポスターや卓上ミニのぼり旗、ステッカーを用いたPR活動への協力店舗・施設等を募集している。

 なお、詳細は足立区のホームページを参照。

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