葛飾区が自転車乗車用ヘルメットの購入費を助成
葛飾区では現在、自転車用ヘルメット購入費用の一部を助成するなど自転車利用者のヘルメット着用を促進している。
道路交通法の改正により、令和5年4月1日からすべての自転車利用者のヘルメットの着用が努力義務となってから約2年半が経過し、現在ではヘルメットを着用して自転車に乗っている人々を頻繁に見掛けるようになった。一方で、令和6年中に葛飾区内で発生した交通事故のうち自転車が関係する事故は約55%を占め、東京都内で発生した自転車事故で死亡したほとんどの方が頭部に致命傷を負っており、大切な命を守るためにもさらに1人でも多くの自転車利用者にヘルメットを着用してもらうことが強く求められる。
こうした状況を踏まえて同区では、葛飾区内在住で自転車を利用する個人を対象として、1人1個3千円を上限にヘルメット購入費用の補助を行っている。補助対象となるヘルメットは、安全基準の認証マークが付いている新品など一定の要件に該当するものであり、例えば中古品やオークション・個人売買による購入分は対象外であるといった要件が細かく定められているので、購入に際しては事前に確認しておく必要がある。
申請はオンライン・郵送・窓口提出のいずれかの方法で行うことができ、申請期限は令和8年2月27日(金)。但し、予算額に達した場合は期間内でも予定より早く本事業を終了する場合がある点には注意が必要である。ちなみに、現在足立区でも同様の補助制度が実施されている(令和5年3月31日付け記事「足立区が自転車用ヘルメットの購入補助を実施中」を参照)。
最後に申請書類に関する留意点として、ヘルメットの購入代金の支払い手続きが完了したことを証する書類については、①コンビニ払いや代引き等は支払い時の領収書と納品書、購入明細書など2点を添付すること、②レシートの場合は空いている所に申請者または使用者の名義(フルネーム)を購入店に記入してもらうこと、③購入履歴・適格請求書・納品書などは領収書の代わりにはならないこと、などが注意点として明記されており、仮に不備があった場合には補助金の入金までに長い日数がかかってしまうため、無用の労力とストレスを避けるためにもしっかり確認しておく必要がある。
なお、詳細は葛飾区のホームページを参照。