国税庁が第69回税理士試験結果を公表
国税庁はこのほど、令和元年度(第69回)税理士試験結果を公表した。この合格発表は、少なくとも現在の私にとっては無縁であるが、それでも毎年この時期になると必ず自身の受験時代のことを思い出す。
まず、受験者数についてはここ数年に亘って減少の一途を辿っており、令和になって初めて行われた今回の試験ではとうとう3万人を割ることとなった。年齢別にみると、41歳以上の受験者数が全体の4割近くを占める約1万1千人であるのに対して、40歳以下については年齢が下がるほど受験者数が減少する傾向が見られ、この点は今後の税理士業界にとっては大きな問題と言えよう。
一方、今年の合格者数(5科目合格者数)は約750名。私が合格した年は約千名であったことを考えると、やはり受験者数とともに大幅に減少している。また、科目別の合格率については、多くの試験科目で合格率はアップしている。中でも、簿記論・財務諸表論の会計科目はどちらも10%台後半という高い合格率であり、所得税・法人税の選択必修科目の合格率についても、対前年度比で上昇している。
さらに、来年の令和2年度(第70回)税理士試験実施スケジュールについても公表されており、試験は令和2年8月18日~20日の3日間に亘り行われる。例年は7月下旬~8月上旬の間で試験日(3日間)が決められるのであるが、今年は東京オリンピック・パラリンピックの開催により、受験生の利便性を確保すべく試験日について一定の配慮が行われたようである。いずれにしても、1人でも多くの受験生が試験当日にその持てる力を如何なく発揮し、合格の栄冠を勝ち取ることを願っている。
なお、詳細については国税庁のホームページ参照。